●工作面を平に削ったり、角を落としたりするのに使用します。
●機械加工後に手作業で仕上げる時に使用するヤスリです。
●鉄工ヤスリのサイズは、一般的に全長ではなく、刃長を呼称します。
●機械加工後の細かい部分を手作業で仕上げる時に使用するヤスリです。
●鉄工用ヤスリに比べて種類が多く、12種類の断面形状があります。
●5本組、8本組、10本組、12本組の4種類のサイズがあります。
●組ヤスリの5本組~12本組は、ヤスリのサイズを表します。
5本組=215mm(全長)
8本組=200mm
10本組=185mm
12本組=170mm
●非常に目の細かいヤスリです。より精密に仕上げる作業に適します。
●金属の精密加工、貴金属の精密仕上げに適しています。
●精密ヤスリの5本組~12本組は、ヤスリのサイズを表します。
5本組=200mm(全長)
8本組=180mm
10本組=160mm
12本組=140mm
●5本組:平・半丸・丸・角・三角 各1本
●8本組:平・半丸・丸・角・三角・シノギ・先細・楕円 各1本
●10本組:平・半丸・丸・角・三角・シノギ・先細・楕円・刀刃・腹丸 各1本
●12本組:平・半丸・丸・角・三角・シノギ・先細・楕円・刀刃・腹丸・ハマグリ・両甲 各1本
●5本組:平・半丸・丸・角・三角 各1本
●8本組:平・半丸・丸・角・三角・シノギ・先細・楕円 各1本
●10本組:平・半丸・丸・角・三角・シノギ・先細・楕円・刀刃・腹丸 各1本
●12本組:平・半丸・丸・角・三角・シノギ・先細・楕円・刀刃・腹丸・先細背取・平背取 各1本
一般的なヤスリは、押す時のみ切削できます。引く時は力を入れないようにするのが長持ちの秘訣です。
トップレベルの技能者たちが集い、加工技術を競い合う技能五輪大会。ミクロンレベルの加工精度が要求される精密部品加工技能の達成をサポートする、検定用ヤスリです。 業界初の両端テーパーをヤスリ面に施し、被削物の平衡度を確保しやすくしました。また目詰まりの原因となる重粘度の防錆油を塗布せず、クリアコーティングで切り粉の剥離性を向上させました。
今までありそうでなかった、バリ取り作業に特化した専用設計のヤスリです。 目の角度を一から見直し、一般的なヤスリより角度(ナバエ)を鈍角に設定した「VRカット」を採用。今までにないバリ取り感を味わっていただけます。 またヤスリ断面をテーパー構造ではなく、角を削るバリ取り作業に特化した「ストレート構造」にすることで、安定した作業を可能にしました。
焼入鋼・セラミックス・超硬金属など高硬度材料の加工に。ヤスリ表面に付着させたダイヤモンド粒のグレードが高く、形状も揃っているため、鋭い切れ味と高い切削能力を発揮するほか、目詰まりのしにくさと高耐久性も実現しています。 さらにグリップを曲げて握りやすくしており、力が無駄なく加工部に伝わる点も特長です。
電動・空気圧工具に装着して使用できるヤスリは、チタンやCBN(ダイヤモンド)といった素材をはじめ、サイズや目も豊富に展開。用途別に最適な一本をご提案します。 また、装着したヤスリを空気圧によって前後に駆動させる「エアーファイル・ボディ」は、被削物に当てるだけで自動的に削ることができる新ジャンルのヤスリです。長時間作業、断続的な作業など、使用シーンによって最適なボディを選んでいただけます。
バローべ社は、世界トップクラスの精密ヤスリとチェーンソーヤスリのメーカーです。1899年の創業以来、スイスの精密機械式時計や宝飾などの生産を支えてきました。製品はすべて最高品質の標準に従い、バローべ社が拠点を構えるスイス国内で製造されています。 ツボサンはバローべ社の正規輸入代理店として、刃研ぎ、鬼目、製材用ヤスリなど幅広い製品を取り扱い、それぞれ形状・サイズ・目の粗さなどもバリエーション豊富にご用意しております。
テレビをはじめ多数のメディアでも紹介された、大人気のツボサンオリジナル製品「ブライト-900」シリーズ。ヤスリ素材に粘りを持たせ、ツボサン独自のコーティング技術によって、表面硬度の豊かさが「革新的な」ヤスリを実現しました。 木工製品・蝋・プラスチック製品・アルミ材・銅材・金型鋼・ステンレス・陶器などの軟質材から硬質材まで、これ1本で対応可能! 目詰まりすることがほとんどなく、切削粉も簡単に除去できるため、シャープな切れ味が持続します。また耐久性も、従来品に比べ3~6倍アップしています(被切削材により異なります)。
形成する形状 | ヤスリの形状 |
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断面が平らな板状になっている、オーソドックスタイプ。
主にバリ取り、研磨、切削に使用されます。
断面が円形になっているタイプ。
ヤスリが曲線を描いているため、加工する素材の曲面部分を傷つけません。
また、丸型は細長い形状のものが多く、主にネジ穴を広げるために使用されます。
断面がかまぼこ型になっているタイプ。加工する素材に合わせて使い分けが可能です。
半円部分は曲面の仕上げ、曲線と直線で作られる角部分は隅の仕上げに適しています。
陶芸やガラス細工などに使用されることも。
断面が正方形になっているタイプ。
角型の穴の作成・拡大、直角のバリ取りに適しています。
ヤスリ自体が細いので、狭い部分の研磨にも向いています。
断面が三角錐型になっているタイプ。鋭角な部分の加工や仕上げに適しています。
ノコギリの「目立て」に使用されることも。
ヤスリの目には、複目、単目、鬼目、シャリ目、波目、VRカットなどの種類があります。
ヤスリ目の「上目 下目」が交差する様に2本切り込んだ物を複目と言い、
もっとも一般的に使われています。(別名、綾目、網目)
上目のみ切り込んだ、一定間隔で平行な溝のものを単目といいます。
ヤスリには目の種類の他に、目の粗さがあります。
溝と溝の間隔が広いものほど溝が深く、研削は早いが研削表面は荒れます。
間隔が広い方から順に「荒目、中目、細目、油目」と言われます。
また同じ目の粗さでも、ヤスリのサイズに比例して粗さが変わります。
下の数は、1㎝間のヤスリ目の山数です。数が少ないほど粗い。
ヤスリ面の刃が交差しています。ヤスリと言えば、コレというほど一般的で従来から広く使われています。鉄材などの切削や彫金など使用範囲は様々です。単目より切削量がかせげます。
ヤスリ面の刃の配列が平行になっています。金属面の仕上の際に使用します。複目より仕上がり面がキレイで、目詰まりしやすい材質に対しての使用に適しています。
ヤスリ面が溝ではなく突起がいくつもついています。木工、鉛工ヤスリがあり、木材、鉛、塩ビ、石膏などの軟質材の加工作業に適しています。木工用は表面が鬼目、裏面がシャリ目。鉛工用は両面が鬼目になっています。
目が3重に重ねてあり軟材を削る際に、切削量をかせげます。
ヤスリ面の刃が洗濯板のように曲線となっています。銅やアルミなどの目詰まりしやすい材質に対しての使用に適しています。
シャリ目と同じ3重目ですが、それぞれの目の角度が独特斜刃の働きにより、難削材に切り込みが入り、平行刃でなめらかに仕上げます。
別名、万能目 チップブレーカー溝が機能し、単目の仕上がり感に、複目の切削感が得られます。
一般的な複目より角度を鈍角に設定し、バリ取り作業に理想的な目になっています。
ヤスリの操作の基本は鉄工ヤスリにあります。平面を削り出す切削作業を見てみましょう。
まず材料は万力に固定し、体の姿勢を決めます。足の位置は図のように、ヤスリを押す方向によって決まります。
次にヤスリの両端を水平に持って材料に当てます。
そして柄を持つ手のひじが水平になるまで腰を下げます。この姿勢をとれば、手の動きは直線のストロークで動かせます。
ヤスリは軸方向に、材料に対しては斜めに動かします。
斜めにするひとつの理由は材料の共振を防いで、食いつきを良くするためです。
端から順に削って反対の端まで行ったら、次は交差方向に削ります。研ぎ目も交差します。
これで筋状のキズは相殺され、また取り切れない凹凸もよく見えます。
これが2つ目の理由です。ヤスリは材料に押し付けながら前進させて削り、力を緩めて引きます。
切粉の目詰まりは、引きずられることで大部分は落ちます。
正確な平面を削り出すには、手の水平ストロークを材料面に正しく合わせる必要があります。
仕上げに近づいたら、図のようにヤスリの中央を手で押し、密着させてヤスリの角度を出します。
その角度を守って削る要領です。最終仕上げはゲージを対角線に当てて隙間を見ます。隙間がなくなったら完了です。
途中、切粉が詰まったらワイヤーブラシで落とします。複目の場合、上目下目とも線に沿ってブラシがけします。
ヤスリがけには主に3種類の方法があります。使用状況に応じ使い分ける事で作業を効率良く出来ます。
直進法一般的な方法で、ヤスリを直進させてかける方法です。特徴として、仕上げ面はきれいに作れます。
斜進法ワークに対してヤスリを斜め前に移動させてかける方法です。切削量が多く、荒取りに適しています。
併進法ヤスリを横向きにし、前進させてかける方法です。幅が狭く長いものを仕上げる際や面取りなどの、ヤスリの目を揃える時に使用します。